ゆるら。

         「ゆるら」

作詞:風見しんご 作曲・編曲:野中”まさ”雄一


ゆるらゆるらと雪が降りはじめた
君とのお別れの日
悲しみが大きすぎて 雪の冷たさは感じなかった
真っ赤にかじかんだ指先は
恐さで固まっていた
君が消えてしまうことが 何よりも恐かった


がんばらないと 笑えない時
がんばっても 笑えない時
泣いたっていいってこと
君が教えてくれたから


あの日 神様にお願いしたんだ
君がいなくなるくらいなら
代わりに 僕をこの世界から消して下さいって
一人で寂しくはないですか
君のまぶたの上に 僕の涙が落ちて
何だか君も泣いているようで


悲しみの中で もがこうとも
どれだけ時間が たとうとも
”思い出は飛ばされない”って
君が教えてくれたから


おひさまの様な明るさも
雑草の様な強さも
海の様な深い愛情も
全部 全部 ありがとう


がんばらないと 笑えない時
がんばっても 笑えない時
泣いたっていいってこと
君が教えてくれたから


一人で寂しくはないですか
何か困った事はないですか
笑っていますか
知りたいこと 心配なことは
星の数では足らないけれど
一番 聞きたいこと・・・
僕の涙が 君のじゃまをしていませんか?


あたりまえの日々が
ただそこに君がいてくれるという事が
どんなにすごい奇跡だったのか
君が教えてくれたから
後ろを振り返るより
転んでも 前を向いて歩くことで
涙が強さに変るってこと

君が教えてくれたから


見守ってくれていますか
そっと ぼくの すぐそばで


******************************





2007年1月17日に、小学5年生の娘さんが

通学途中の青信号の横断歩道で

トラックに轢かれて亡くなった。

あれから5年。

思いの詰まった詩に涙が溢れ

当時3歳だった次女が、

近所の人に名前を聞かれた時、

「お名前は?」

「えみる(姉の名前)」と答えたそうです。

驚いた風見さんは、

「それはお姉ちゃんの名前でしょ」と、言うと

「私がえみる(姉)になる。
だってお姉ちゃんがいなくなってみんな暗い顔してる。
私がいなくて、お姉ちゃんが帰ってきたら
みんな笑ってくれるから」

この言葉に、

風見しんごさんは

悲しみを乗り越えて”前”へ進まなきゃ。と

幼い娘の心を痛めてしまったことに気づかされたそうです。

この話を聞いて、

12歳の時、兄を亡くした私も

まったく同じことを思った。

私がいても、みんなの嘆き悲しみは癒されない。
だったら、私が消えて兄が生き返ることを願わずにはいられなかった。

それを3歳の子が・・・。

他人であっても、胸が痛んだ。

大切な娘さんを失った悲しみ。

生きている自分や次女を思えば

後ろばかり向いては生きられない。

「僕の涙が君をじゃましていませんか?」

風見しんごさんの切なくても前向きな思いの詰まった曲です。

by jibundenaiwatasi | 2012-02-23 17:53 | 音楽・ドラマ・映画・本 | Comments(4)
Commented by kenkichi at 2012-02-23 21:00 x
重みを感じる詩ですね。いい歌です。
Commented by yaritai-houdai at 2012-02-24 00:06
ご無沙汰していました。
また時折きますのでよろしくね。
Commented by jibundenaiwatasi at 2012-02-24 12:35
>kenkichiさん
泣けました。オイオイ泣きました。
歌を聞いて泣いたのは、大野靖之さん以来久しぶりです
Commented by jibundenaiwatasi at 2012-02-24 12:37
>yaritai-houdaiさん
来てくれてうれしいです^^
毎日、幸せに暮らしています^^
色々なものに感謝です
また、いつでも寄って下さい^^
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「全身麻痺のシングルマザー」 人生奮闘記。かな?


by jibundenaiwatasi
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